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エコキュートの交換にどれくらいの時間がかかる?ケースごとにかかる時間や費用を解説

エコキュートの交換にどれくらいの時間がかかる?ケースごとにかかる時間や費用を解説

現在使用している給湯器の種類や環境によって、エコキュートへの交換にかかる時間や費用は異なります。ケースによっては早く終わり、工事費用を抑えることが可能です。

一方で、環境や選んだエコキュートの種類によっては想定外の工事が必要なケースもあるので、あらかじめ知っておくと良いでしょう。

そこで今回は、エコキュートの交換にどれくらいの時間が必要なのか、ケースごとに解説します。交換費用や想定外の工事も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

エコキュートの取り付け工事

エコキュートを取り付ける工事の流れは以下のとおりです。

  • 1. 既設給湯器の撤去処分
  • 2. 基礎工事
  • 3. 配管工事
  • 4. エコキュート本体据付工事
  • 5. エコキュートへ配管を接続
  • 6. 電気工事
  • 7. 試運転と操作方法説明

基本的に、工事の内容や手順は取り付けるエコキュートの種類やメーカー、施工業者で大きな違いはありません。

まず、古い給湯器の撤去処分を行い、貯湯タンクユニットを設置するための基礎工事、お湯を各所に送るための配管工事を行います。

次に、エコキュート本体を取り付け、配管、電気などの接続工事を行ったら、あとは試運転と操作方法を説明して終了です。

流れは基本的に変わりませんが、前の給湯器の種類によっては幾つかの工程が短縮される可能性があるので、交換にかかる時間が短くなる場合があると覚えておきましょう。

エコキュートの交換にかかる時間

エコキュートへの交換にかかる時間を、給湯器の種類ごとに順番に解説します。

ガス給湯器からエコキュートの場合

ガス給湯器からエコキュートへ交換する場合、半日以上かかる可能性が高いです。

一般的なガス給湯器は瞬間式給湯器で、水が水管部を通る際に加熱されてお湯を沸かす仕組みで壁に直接取り付けます

一方、エコキュートは貯湯式給湯器で、水を沸かすヒートポンプユニットと沸かしたお湯を溜めておく貯湯タンクユニットで構成されていることが特徴です。

ヒートポンプユニットはエアコンの室外機に近いサイズなので、狭小スペースでも問題なく設置できます。

しかし、貯湯タンクユニットは人の背丈よりも大きなサイズで、貯湯容量によっては満水時に500kg以上になるほど重い機器です。設置したい場所の地面が緩いと、貯湯タンクユニットの重みに耐えられず、倒れてしまう可能性があります。

そのため、ガス給湯器からエコキュートへ交換する場合、次の土台作りが必要です。

  • 打ち基礎(土間コンクリート)…現場で直接地面に打つタイプのコンクリート基礎
  • エコベース(基礎ブロック)…既製品の基礎

打ち基礎を行う場合、コンクリートを固める養生期間が必要なので本工事の1週間前から前日までに行います。アンカーを直接打ち込むので強度は高くなりますが、時間がかかる方法です。

一方、エコベースは基礎ブロックメーカーが製造、販売している既成品で、作業時間を短縮できます

エコベースを選択するなら、基礎から試運転までが半日程度で終了するでしょう。

ガス給湯器からエコキュートへすぐに交換したい場合は、エコベースや基礎ブロックを選択すると良いです。

電気温水器からエコキュートの場合

電気温水器からエコキュートへ交換する場合は、6時間前後で終了する可能性が高いです。

電気温水器とは、電気ヒーターを使ってお湯を沸かす給湯器で、エコキュートとサイズや形状が似ている貯湯タンクユニットを設置します

そのため、電気温水器を利用しているご家庭では、既に打ち基礎やエコベースなどの基礎工事が済んでおり、再利用できれば工事の時間を短縮することが可能です。

ガス給湯器からエコキュートへ交換するよりも短時間で交換が完了するでしょう。

ただし、電気温水器を乗せていた基礎が再利用できない場合や、別の場所にエコキュートを設置したい場合は、新たに基礎工事が必要になるので半日以上かかります

石油給湯器からエコキュートの場合

石油給湯器からエコキュートへ交換する場合も半日以上かかる可能性が高いです。

石油給湯器は文字通り石油(灯油)を用いてお湯を沸かす給湯器で、タンク内部に溜めてある灯油を燃焼させてお湯を沸かします。

機種にもよりますが、壁に取り付けて設置するよりも基礎工事を行って地面に固定して設置することが多いですが、石油給湯器はエコキュートの貯湯タンクユニットよりもサイズが小さいです。

そのため、石油給湯器で使っていた基礎を再利用することはできないので、石油給湯器からエコキュートへ交換する場合は基礎工事からやり直す必要があります。

また、古い石油給湯器の配管が再利用できない可能性もあるので、見積もりを取るときに確認しましょう。

エコキュートからエコキュートの場合

古いエコキュートから新しいエコキュートへ交換する場合は4時間~半日程度かかります。

エコキュートは貯湯式給湯器しかないので、設置しているご家庭ではすでに基礎工事が行われています。

基礎が再利用可能で、同じ場所に設置するなら基礎工事を改めて行う必要がありません

また、古いエコキュートと給湯タイプが同じなら、配管を増設、あるいは撤去する必要もないです。

ほかにも、エコキュート専用のブレーカーも設置済みなので、電気工事の時間も短縮できます。

そのため、エコキュートの貯湯タンクユニットやヒートポンプユニット、リモコンユニットだけを交換する場合は4時間前後で工事が終了するでしょう。

ただし、想定外の工事を行う場合は時間がかかるので注意しましょう。

エコキュートへの交換で想定外の工事が必要なケース

エコキュートへの交換で想定外の工事が必要なケースは以下のとおりです。

  • エコキュートを遠くの場所に設置する
  • 給湯方式を変える
  • 防雪や防寒工事を行う

上記を順番に解説します。

エコキュートを遠くの場所に設置する

エコキュートはエアコンの室外機に似たヒートポンプユニットと、人の背丈よりも大きい貯湯タンクユニットで構成されている貯湯式給湯器です。

基本的に建物の外に設置する給湯器ですが、貯湯タンクユニットが大きいので、敷地によってはお風呂場や台所の近くに設置できないことは珍しくありません。

給湯したい場所から離れた場所に設置する場合、配管の延長工事が発生します。

基礎工事に含まれていない追加工事のため、工事にかかる時間が多少増える可能性があると覚えておきましょう。

給湯方式を変える

エコキュートには給湯方式が3種類あり、フルオートタイプでは追い焚き機能が搭載されています。

追い焚き機能とは、浴槽にあるお湯を専用の配管からタンクに戻して温めて浴槽へと循環させる機能で、いつでも温かいお風呂に入ることが可能です。

前の給湯器に追い焚き機能が付いていて、フルオートタイプのエコキュートに交換する場合は、追い焚き専用配管を設置する穴や配管があるので問題ありません。

しかし、前の給湯器に追い焚き配管が無い場合や、新しいエコキュートに追い焚き機能が無い場合では、追い焚き配管の工事が発生します。

特に、現在使用している給湯器に追い焚き機能が無い場合は、お湯を循環させる穴を開ける工事が必要です。

追加工事の費用と時間が発生するので、給湯方式を変える際は注意しましょう。

防雪や防寒工事を行う

エコキュートは外に設置する給湯器で、貯湯タンクユニットにお湯を溜めておくので、外気温や天候に影響を受けやすいです。

例えば、豪雪地帯に設置すると、ヒートポンプユニットが雪に埋まってしまい給湯効率が下がり、屋根に積もった雪が貯湯タンクユニットに落ちて故障するケースが少なくありません。

そのため、住んでいる環境に合わせて対策する必要があります。

防雪工事や防寒工事、防音工事などが必要か施工業者と相談して、場合によっては依頼しましょう。

エコキュートの交換にかかる費用

エコキュートの交換にかかる費用を給湯器ごとに解説します。

ガス給湯器からエコキュートの場合

ガス給湯器からエコキュートへ交換する場合、工事費用が20万円前後、本体費用が20万円~40万円程度、電力会社への申請費用が5万円前後かかるため、合計で45万円~70万円程度かかります。

エコキュートの機種や施工業者によって価格は異なりますが、ガス給湯器からエコキュートへ交換する場合は工事を省略するのが難しいです。

そのため、ほかの給湯器に比べて、ガス給湯器からエコキュートへ交換する場合は費用が高くなる可能性があります。

電気温水器からエコキュートの場合

電気温水器からエコキュートへ交換する場合、工事費用が15万円前後、本体費用が20万円~40万円程度、電力会社への申請費用が5万円前後かかるため、合計で40万円~60万円程度かかります。

電気温水器の場合は、基礎工事が再利用可能な場合があるため、ガス給湯器からエコキュートへ交換するケースよりも費用が抑えられる可能性は高いです。

また、記事執筆時点で開催中の給湯省エネ2024事業では、省エネ性能の高いエコキュートへ買い替える際に、1台につき8万円の補助金が貰えます

本補助金制度は補助金額がアップする条件が幾つかあり、電気温水器からエコキュートへ交換する場合は、撤去代として1台につき5万円の補助金が貰えるので、ガス給湯器からエコキュートへ交換するよりも補助金額が多いです。

エコキュートへ交換する際は、補助金もチェックしましょう。

石油給湯器からエコキュートの場合

石油給湯器からエコキュートへ交換する場合、工事費用が20万円前後、本体費用が20万円~40万円程度、電力会社への申請費用が5万円前後かかるため、合計で45万円~70万円程度かかります。

ガス給湯器からエコキュートへ交換する場合と工事内容や費用が変わりません。

ただし、石油給湯器を撤去するにあたり、油タンクを撤去したい場合は、さらに費用がかかる可能性があります

エコキュートからエコキュートの場合

古いエコキュートから新しいエコキュートへ交換する場合、工事費用が10万円~15万円前後、本体費用が20万円~40万円程度、電力会社への申請費用が5万円前後かかるため、合計で35万円~70万円程度かかります。

古いエコキュートの基礎が再利用でき、設置場所や給湯方式を変えないなら工事費用を抑えることが可能です。

なお、追い焚き機能を後付けする場合は、浴槽や配管の工事が必要なら上記とは別に40万円~60万円、浴槽の交換が必要なら80万円~100万円の工事費用が発生します

まとめ

以上が、エコキュートの交換にかかる時間の解説です。ガス給湯器や石油給湯器の場合は半日以上、電気温水器や古いエコキュートからの交換工事なら4時間~半日程度で終わります。

メーカーや機種によって本体価格は異なりますが、エコキュートへの買い替え費用は40万円~70万円が相場なので、購入する前に補助金制度を確認しましょう。

でんきの扉」は高度な知識や技術を身につけた専門スタッフが、お客さまのご要望に合わせた最適な設置を行います。エコキュートの購入を検討している方はご相談ください。

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