給湯省エネ2024事業とは？補助金額やスケジュール、補助金の対象になるエコキュートを紹介｜エコキュートお役立ち情報一覧

給湯省エネ2024事業はエコキュートをお得に購入したい方におすすめの補助金です。去年開催していた補助金制度に比べて金額が増えており、高額なエコキュートがお得に手に入ります。

ただし、記事執筆時点ですでに開始している補助金制度なので、利用したいと考えている方は早めに行動しましょう。

本記事では、給湯省エネ2024事業の補助金額やスケジュール、対象になるエコキュートなどを紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。

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給湯省エネ2024事業とは？

給湯省エネ2024事業とは、経済産業省が主催している住宅省エネ2024キャンペーンの1つです。

政府は「2030年度におけるエネルギー需給の見通し」の達成のために、家庭のエネルギー消費割合で大きな割合を閉める給湯器の買い替えに補助金を出します。

過去にも同様の補助金が行なわれていますが、給湯省エネ2024事業は過去の補助金制度に比べて金額がパワーアップしているため、エコキュートを購入したい方におすすめです。

給湯省エネ2024事業の概要

次の表は、給湯省エネ2024事業の概要をまとめたものになります。

正式名称	高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金（給湯省エネ2024事業）
予算	580億円(うち、40億円分は撤去に対する補助) なお、2024年7月4日時点で37％まで申請されている
補助対象	戸建や共同住宅(マンションやアパート)などを問わず、高効率給湯器を購入、あるいはリースする
補助額	給湯器によって異なり、条件を満たすと増えるエコキュートの場合は8万円～23万円
申請者	給湯省エネ事業者
スケジュール	2023年11月2日以降に着工した工事やリースが対象交付申請受付期間は2024年3月29日～2024年12月31日まで (予算上限に達したら終了)

上記のなかで重要なのは、高性能なエコキュートを購入した場合、補助金が8万円～最大28万円貰える可能性があることです。

ただし、補助金の対象になっているエコキュートは条件が決まっているため、適当に購入すると補助金が貰えない可能性がある点に注意しましょう。

次項より、給湯省エネ2024事業の各項目を順番に解説します。

給湯省エネ2024事業の正式名称

給湯省エネ2024事業の正式名称は「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金（給湯省エネ2024事業）」です。

長いため、本記事では給湯省エネ2024事業と略称しています。

給湯省エネ2024事業の予算

給湯省エネ2024事業の予算は580億円です。全額が高効率給湯器を導入するための補助金ではなく、40億円分が電気温水器と電気蓄熱暖房機を撤去するための補助金を予定しています。

なお、給湯省エネ2024事業は既にスタートしており、申請を済ませている方は少なくありません。

公式サイトでは現在の補助金申請額の割合が公表されており、2024年7月4日時点で37％まで達しています。

給湯省エネ事業は2023年にも開催されていましたが、受付終了時点での割合は29％で、開催中の給湯省エネ2024事業と比べて低いです。

給湯省エネ2024事業の割合が高い理由の1つに補助金の増額が考えられ、このままのペースでいけば9月～10月までに90％近くまで達する可能性はあります。

特に、冬場は給湯器が故障しやすく、買い替えのシーズンです。年末は補助金の駆け込み申請が増える傾向もあるため、利用したいと考えている方は早めに行動しましょう。

給湯省エネ2024事業の補助対象

給湯省エネ2024事業の補助の対象になるのは、戸建住宅や共同住宅に高効率給湯器を設置する事業です。

簡単に言えば、新築注文住宅や新築分譲住宅、リフォーム、既存住宅の購入時にエコキュートを購入する、あるいは新築注文住宅、新築分譲住宅、既存住宅をリフォームする際にリース利用したら、補助金が貰えます。

ただし、給湯省エネ2024事業で補助金を貰うためには、次の条件を守る必要があります。

一定の性能を有している給湯器を選ぶ
給湯省エネ事業に登録している事業者と契約する

エコキュートを購入する際は、上記の条件を満たしているか販売店に確認しましょう。

給湯省エネ2024事業の補助額

給湯省エネ2024事業はエコキュート、ハイブリッド給湯器、エネファームに補助金が支給されますが、給湯器の種類によって金額が異なります。

エコキュートの場合は基本額8万円に加えて、次の表の補助金が貰える可能性があります。

補助金(加算額)
	いずれか	両方
A要件インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものである機種を選ぶ	2万円	5万円
B要件補助要件下限の機種と比べて、5％以上CO2排出量が少ないものとして、a又はbに該当するものであること（a.2025年度の目標基準値（JIS C 9220 年間給湯保温効率又は年間給湯効率（寒冷地含む））＋0.2以上の性能値を有するもの、又は、b.おひさまエコキュート）	4万円	5万円
電気蓄熱暖房機の撤去	10万円
電気温水器の撤去	5万円

例えば、電気蓄熱暖房機を設置している住宅に、A要件とB要件の両方を満たしているエコキュートを設置する場合は、合計23万円の補助金が貰えます。電気温水器の撤去では5万円の補助金が貰えるので、A要件とB要件と合わせて合計18万円の補助金が貰えます。電気温水器と電気蓄熱暖房機の撤去を含む、すべての要件を満たせば最大合計28万円の補助金が貰えます。

全ての要件を満たすのは困難ですが、電気蓄熱暖房機や電気温水器を使用していない場合でも、A要件とB要件を満たしたエコキュートの購入で13万円の補助金が貰えることは魅力的です。

エコキュートの相場は40万円～70万円と高額なため、10万円を超える補助金は積極的に活用しましょう。

給湯省エネ2024事業の申請者

給湯省エネ2024事業の申請者は、契約を結んだ業者です。

例えば、新築注文住宅でエコキュートの工事請負契約を結んだら、申請者は工事を請け負っている建築事業者です。既存住宅でエコキュートを購入する場合は、販売代理を含んだ販売事業者に依頼しましょう。

補助金制度によっては購入者が申請する場合がありますが、事業者が進めるので購入者がするべき手続きはほとんどありません。

ただし、給湯省エネ2024事業は、事前に登録してある事業者からエコキュートを購入する、あるいは設置を依頼しないと申請できません。給湯省エネ事業者の登録を済ませているかどうかは公式サイトで確認できるので、チェックしておくか、事業者に直接問い合わせてみましょう。

給湯省エネ2024事業のスケジュール

給湯省エネ2024事業は記事執筆時点ですでに開始しています。

交付申請受付期間は2024年3月29日～2024年12月31日までとなっていますが、予算の上限に達すると終了するため、なるべく早めに手続きを進めましょう。

なお、着工期間は2023年11月2日以降となっています。2023年11月2日以降に着工し、既に設置済みのエコキュートでも補助金の対象になる可能性があるため、気になる方は確認すると良いです。

補助金の対象になるエコキュート

エコキュートで補助金の対象になる機種は、省エネルギー法に基づく年間給湯保温効率/年間給湯効率が、2025年度目標の区分における基準値以上となっている機種です。

そのため、次の基準値を超えているエコキュートが補助金の対象になります。

区分名	想定世帯	貯湯缶数	貯湯容量	仕様	2025年度目標基準値
A	少人数	–	–	一般地	3.0
B	少人数	–	–	寒冷地	2.7
C	標準	一缶	320L未満	一般地	3.1
D			320L未満	寒冷地	2.7
E			320L以上 550L未満	一般地	3.5
F			320L以上 550L未満	寒冷地	2.9
G			550L以上	一般地	3.2
H			550L以上	寒冷地	2.7
I		多缶	–	一般地	3.0
J		多缶	–	寒冷地	2.7

エコキュートはお湯を沸かして溜めておく貯湯式給湯器のため、機種によって貯湯容量が異なります。一般的に、4人家族なら370L以上、2人家族やお湯を使う頻度が少ない家庭なら320L未満がおすすめです。

つまり、4人家族で貯湯容量370L～550L未満のエコキュートを購入したい方は、年間給湯保温効率が3.5以上になっている機種を選べば、基本額8万円が貰えます。

エコキュートはメーカーや機種によって性能は異なりますが、三菱電機やパナソニック、ダイキンなどの有名メーカーが販売している最新機種なら3.5以上を突破していることが多いため、基本的には有名メーカーの最新機種を選ぶと良いです。

補助金が加算される条件

上記の条件は、エコキュートで補助金を貰うための条件で、補助金が加算される条件とは異なります。そのため、次の基準値を超えているエコキュートが補助金の対象になります。

補助金が加算する条件は以下のとおりです。

	条件
A要件	インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものである機種を選ぶ
B要件	補助要件下限の機種と比べて、5％以上CO2排出量が少ないものとして、a又はbに該当するものであること（a.2025年度の目標基準値（JIS C 9220 年間給湯保温効率又は年間給湯効率（寒冷地含む））＋0.2以上の性能値を有するもの、又は、b.おひさまエコキュート）

A要件は簡単に言えばエコキュートがインターネットと接続し、日中にお湯を沸かせる機種なら条件を満たします。

最新機種なら大抵の場合、インターネットと接続可能で、日中にお湯を沸かすことは可能です。ただし、メーカーや機種によっては無線LANアダプターや特定の台所リモコンが必要になるため、購入時に確認しましょう。

B要件は給湯省エネ2024事業の対象になる性能のエコキュートのなかで、更に高性能なエコキュートか、おひさまエコキュートなら条件を満たします。

A要件に比べてB要件は条件が厳しく、最新のエコキュートでも満たしていません。記事執筆時点で三菱電機のエコキュートでA要件を満たしている機種は159件ありますが、B要件を満たしているのは71件です。