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エコキュートを検討する際、水圧が気になる方は多いのではないでしょうか。
エコキュートは貯湯タンクからお湯を供給するため水圧が弱くなりやすいという特徴があります。
実はエコキュートの水圧はメーカーや機種によって給湯方式や加圧の考え方が異なり、水圧の感じ方にも差があります。快適な水圧のエコキュートを選ぶには、機種やメーカーの特徴を比較することがポイントです。
この記事ではエコキュートの水圧の仕組みを整理しながら、メーカーごとの違いや、水圧を重視して選ぶ際のポイントを分かりやすく解説します。
エコキュートの水圧が気になりやすいのはガス給湯器から交換するタイミングです。
ガス給湯器は水道の圧力をそのまま生かして給湯する仕組みが一般的で、シャワーの勢いにも慣れている人が少なくありません。
エコキュートは水をいったん貯湯タンクで沸かし、効率よくお湯を作る仕組みです。タンクからの給水になるので、ガス給湯器の水圧と比較すると弱くなりやすい特徴があります。
水圧は、毎日の使い心地に直結する要素です。シャワーの勢いが弱いと、洗い流しに時間がかかったり、物足りなさを感じたりしやすくなります。
エコキュートは長く使う設備だからこそ、こうした日常の小さな使い心地の差が、導入後の満足度に大きく影響します。
満足できる水圧のポイント
エコキュートの水圧を比較する際、家の構造や立地、家族構成を考慮することはとても大切です。
水圧は1か所だけでお湯を使うときよりも複数箇所で同時に使う場面で違いが出やすくなります。また、給水元からの距離や高さも水圧に影響します。
例えば、浴室でシャワーを使いながら洗面所やキッチンでもお湯を使うと、機種によっては勢いが弱く感じることがあります。
また、3階建て住宅などでは重力により、高い場所の水圧は弱くなりがちです。
家族人数が多い家庭や同時使用が多い家庭ほど、エコキュートの水圧はしっかり比較しておきたいポイントです。
水圧の差が出る環境のポイント
エコキュートの水圧が弱いといわれる大きな理由は、貯湯式であることです。
ガス給湯器のように水道の圧力をそのまま使って瞬間的にお湯をつくる仕組みとは異なり、エコキュートは一度タンクにお湯を貯めてから給湯します。そのため、構造上どうしても水圧が弱くなりやすく、ガス給湯器に慣れている人は物足りなさを感じることがあります。
エコキュートはタンクにお湯をためる機器のため、そのまま高い水圧をかけるのではなく、減圧弁で圧力を調整して給湯するのが一般的です。これは機器への負担を抑え、安全性を確保するためです。
その分だけシャワーの勢いや同時使用時の給湯感に影響しやすくなります。エコキュートの水圧が弱いといわれるのは、こうした仕組みによる部分が大きいといえます。
エコキュートは、ポンプでお湯を強く押し出しているわけではありません。一般的な機種では、まず水道から入ってきた水の圧力を減圧弁で一定まで下げ、その調整した圧力を利用して給湯します。つまり、蛇口やシャワーへお湯を送る力のもとになっているのは、水道圧をそのまま使うのではなく、機器内部で調整された水圧です。
給湯時には、高温のお湯と水を混ぜながら、設定温度に近いお湯をつくって蛇口へ送ります。圧力を新たにかけて送り出すというより、減圧して整えた水圧を使い、混合弁で温度を調整しながら給湯するのが基本的な仕組みです。
このため、一般的なエコキュートは、ガス給湯器のような水道直圧式と比べると、シャワーの勢いが弱く感じられることがあります。そこで各メーカーは、その弱点を補うために、「ハイパワー給湯」や「高圧給湯」といった水圧性能を高めた機種を展開しています。
エコキュートの水圧を比較するとき、まず目安になるのが最高給湯圧の数値です。カタログや商品情報では、kPa(キロパスカル)という単位で表記されることが多く、基本的には数値が高いほど勢いのある給湯が期待できます。
ただし、この数値だけで使い心地を単純比較することはできません。メーカーによって水圧を計測している条件が異なり、どのような環境でその数値を出しているかにも違いがあるためです。表記されている数値が、実際のシャワーの勢いや複数箇所で同時にお湯を使ったときの体感と必ずしも一致するとは限りません。そのため、カタログに記載された水圧の数値はあくまで目安と考え、数値だけで判断しないことが大切です。
エコキュートの水圧は次のような条件で影響を受ける場合があります。
水圧に影響を与える環境
水道圧はどこでも同じではありません。地域や住宅によって給水圧には差があり、元の水圧が低い場合は、高圧タイプのエコキュートを選んでも期待したほどの勢いを感じにくいことがあります。
反対に、水道圧が比較的安定している環境では、機種の性能差が体感にも反映されやすくなります。
貯湯タンクから蛇口までの距離が長い、配管が複雑、建物の階数が高いといった条件では、水圧は弱く感じやすくなります。
特に3階建て住宅では高い場所へお湯を送るぶんだけ勢いが落ちやすくなります。
浴室でシャワーを使いながらキッチンや洗面所でもお湯を使う場合など、複数の場所で同時にお湯を出すと、機種によっては勢いの差が出やすくなります。
家族人数が多い家庭ほど同じタイミングでの使用が増えやすくなるので、同時使用による圧力の変化についてはよく確認しておくことが大切です。
このように、エコキュートの水圧は本体スペックだけでなく設置環境や使い方によっても変わります。カタログ上の数値を見るだけでなく、自宅の条件に合うかどうかまで含めて考えることが大切です。
構造的に水圧が弱くなりやすいエコキュートは、各メーカーそれぞれに工夫をしてできるだけ高い水圧を得られるような機能を作っています。
各メーカーの高水圧機能を比較する際にポイントとなるのが「水道直圧給湯」と「高圧給湯」の違いです。どちらも水圧を高めることを意識した方式ですが、仕組みや特徴は異なります。
水道直圧給湯は、水道の圧力をそのまま生かして給湯する方式です。シャワーの勢いが強く、複数箇所で同時にお湯を使っても安定しやすいのが大きな特徴です。ガス給湯器に近い感覚で使いやすく、水圧を最優先したい家庭に向いています。
高圧給湯は、一般的なエコキュートよりも高い圧力で給湯できるよう設計された方式です。水道直圧給湯ほどではないものの、標準圧の機種よりシャワーの快適性を高めやすく、水圧と価格のバランスを取りやすいのが特徴です。
水圧を重視してエコキュートを選ぶなら、単にカタログの数値を見るだけでなく、こうした給湯方式の違いも確認することが大切です。実際の使い心地は、この仕組みの違いによって大きく変わります。
エコキュートの水圧は、メーカーごとに考え方が異なります。
大きく分けると、高圧給湯で快適性を高めるタイプと、水道直圧給湯で水圧そのものに強みを持たせるタイプがあります。数値だけで単純比較はしにくいものの、各社の方向性を見ると違いが分かりやすくなります。
| メーカー | 水圧の特徴 | 主な訴求ポイント | 向いている家庭の傾向 |
| 三菱電機 | ハイパワー給湯 | 3階シャワー対応、バランス型 | 水圧も欲しいが、全体のバランスも重視したい |
| パナソニック | 高圧・ウルトラ高圧 | シャワーの快適性、3階対応 | シャワーの勢いを重視したい |
| ダイキン工業 | パワフル高圧給湯 | 快適性と安定感の両立 | 水圧と使いやすさの両方を求めたい |
| 日立製作所 | 水道直圧給湯 | 同時使用に強い、パワフルシャワー | 水圧を最優先したい |
| コロナ | 高圧力パワフル給湯 | 標準機種と高圧機種が分かりやすい | 実用性重視で選びたい |
三菱電機は、ハイパワー給湯タイプを用意し、水圧不足を感じにくい設計にしています。3階シャワーにも対応しており、水圧への配慮は十分です。ただし、水道直圧給湯ではないため位置づけとしては水圧特化型というよりバランス型といえます。
水圧表記のポイント
水源水圧300 kPa以上の前提条件は一般的な基準です。300 kPa以下の地域は水圧が弱くなるので注意が必要です。
水圧の強さをシャワーの出水量で表現しています。1階と3階で少し3階のシャワー水圧が弱くなっていることが分かります。一般的な水圧のエコキュートではそもそも3階でシャワーを使うだけの圧力を確保することが難しいという前提で評価しましょう。
同時使用に関しては「少なくなることがある」と表記されています。
パナソニックは、高圧タイプに加えてウルトラ高圧タイプを展開しており、水圧の強さを比較的分かりやすく打ち出しているメーカーです。シャワーの快適性を意識した設計で、2階や3階での使用も視野に入れたラインアップが特徴です。
水圧表記のポイント
水圧の強さをシャワーの出水量で表現している点は三菱と比較しやすくなっています。
同時使用に関して「安定した出湯量」と表記されているので、同時使用にも強いことが予想されます。
三菱では不可となっていた湯張りが可能になっている点も注目です。
ここで大きな注意ポイントがあります。
ウルトラ高圧タイプの水圧がとても強く見えますが、給水元水圧が400 kPa以上となっている点です。この水圧を確保できない場所では期待した機能が得られない可能性があるので注意してください。
ダイキンは、パワフル高圧給湯を前面に出しており、水圧と使いやすさのバランスを重視しています。水道直圧給湯ではありませんが、標準圧より高い水圧を確保することで、シャワーの快適性を高める方向です。
水圧表記のポイント
同時使用に関しては「2カ所同時給湯」と明記していて、豊富湯量を謳っています。水圧も他メーカーと比較して高い数値が特徴的です。
配管の太さについては2種類表記して違いをアピールしていますが、給水元の水圧に関しての表記がなく、他のメーカーと前提条件の比較が分かりにくくなっています。同じ条件であればかなり高い水圧があると言えますが、他のメーカーも配管の太さまで条件に出していない点がとても分かりにくいところです。
日立の最大の特徴は、水道直圧給湯です。水道圧をそのまま生かす方式のため、シャワーの勢いが強く、複数箇所で同時にお湯を使う場面でも安定しやすいのが強みです。水圧重視で比較すると、もっとも個性がはっきりしているメーカーといえます。
水圧表記のポイント
給水方法が他社とは異なるため比較する材料がありません。水圧は給水元の水圧によります。
同時使用に関しても直圧式のため、エコキュート交換前とほとんど変わらないことが予想されます。
給水元水圧と同等の水圧を得られるため水圧を優先したい人にはもっともわかりやすい機種となっています。
コロナは、高圧力パワフル給湯を軸に、実用性を重視した水圧設計を行っているメーカーです。標準機種と高圧機種の違いが比較しやすく、必要な水圧に応じて選びやすいのが特徴です。水圧特化というより、日常生活で不足を感じにくい実用的な水圧を目指している印象があります。
水圧表記のポイント
水圧やシャワーの湯量を他のメーカーと比較してみると、それほど強い水圧ではないように見えます。
気になるポイントは給水元水圧が350 kPaと少し高めです。他の300 kPaを基準にしているメーカーに合わせた場合、同じ水圧が確保できるかどうかは確かではありません。
水圧を最優先に考えるなら、水道直圧給湯を採用している日立が比較対象になりやすいメーカーです。水道圧をそのまま利用する方式のため、シャワーの勢いや複数箇所での同時使用に強みがあります。ガス給湯器から交換する場合でも、比較的違和感が少ない水圧が期待できます。
一方、貯湯式の中でも水圧を高めている高圧給湯タイプを選ぶ方法もあります。パナソニックのウルトラ高圧、ダイキンのパワフル高圧給湯、三菱電機のハイパワー給湯、コロナの高圧力パワフル給湯などは、水圧の快適性を意識した機種です。水道直圧ほどではないものの、日常使用では十分な水圧を確保できるケースが多く、水圧と機能のバランスを取りやすい選択肢といえます。
エコキュートを選ぶ際、水圧は重要な比較ポイントの一つです。水圧だけで決めてしまうと、使い始めてから別の機能面で不満を感じることもあります。快適に長く使うためには、水圧の特徴を理解したうえで、自宅の環境や重視するポイントに合った機種を選ぶことが大切です。
浴槽のお湯を清潔に保つ機能や、自動配管洗浄などの清潔機能、省エネ制御、スマート機能などは、日々の使い勝手や光熱費に大きく関わります。
また、家族人数や住宅の階数、同時使用の頻度などによっても最適な機種は変わります。水圧だけを基準にするのではなく、使い方や生活スタイルを考えながら、総合的に比較して選ぶことが大切です。
エコキュートの水圧は、メーカーや機種によって考え方や仕組みが異なります。水道直圧給湯のように水圧そのものを強みにしている機種もあれば、高圧給湯によって貯湯式でも快適なシャワーを実現している機種もあります。
水圧を比較する際は、カタログに記載された数値だけを見るのではなく、給湯方式や設置条件、住宅環境まで含めて確認することが重要です。また、水圧だけでなく、清潔機能や省エネ性能などのバランスも考えて選ぶことで、導入後の満足度は大きく変わります。
自宅の条件や使い方に合ったエコキュートを選ぶことが、快適なシャワーと後悔しない設備選びにつながります。
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